CASE STUDY
航空部品Avio Aero社、金属3Dプリント生産の徹底的管理をMaterialise Streamicsで実現
2013年9月にオープンしたGEグループのイタリア航空部品メーカーAvioAero社の新3Dプリント製造拠点は、3Dプリンターを用いた生産ラインで従来通りの航空宇宙産業の品質を満たす部品を生産する、次世代型工場です。現在3Dプリントを用いてチタン製軽量ジェットエンジンタービンを製造しています。マテリアライズはMaterialise StreamicsとMaterialise Magics、2つのソフトウェアを通じてこの金属3Dプリント生産ラインを支えています。
オープン前からAvioAero社の新工場をサポートしていたのはマテリアライズのコンサルタントチーム。3Dプリントを用いた生産工程を知り尽くした専門家である彼らが、徹底的なAM生産管理を可能にするソフトウェア「Materialise Streamics」をAvioAeroの生産ラインに合わせて調整。設計から後仕上げ工程まで様々な部門と複数の場所にまたがるAMプロセス全体を合理化すべく、ソフトウェアのモジュール設計最適化など細かい点までAvioAero工場関係者と密な協力を重ね、新工場のオープンを迎えました。
AvioAero社の金属3Dプリント工場内は?
用途に応じて複数の3Dプリンター機種を使い分けるAvio Aeroの工場ですが、その生産能力や稼働状況はMaterialise Streamicsで一括管理しています。AM生産工程の一部を自動化しながら航空機用パーツ生産を管理し、そのトレーサビリティを確保し、Streamicsと連携したMagicsがどんな3Dプリンターの造形準備も効率よく行います。
上記のビデオからは、イタリア、カメリにあるAvio Aeroの3Dプリント製造施設の様子をご覧いただけます。直接金属レーザ焼結法(DMLS)、電子ビーム積層法(EBM)で3Dプリントされる金属航空用パーツと共に、その生産管理を支えるソフトウェアも登場。金属3Dプリントをいち早く生産ラインに取り入れた、未来型の工場内が覗ける貴重なビデオです。
AvioAeroについて
AvioPropは2004年、チタン、アルミニウム、コバルト基およびステンレス鋼の添加技術製造プロセスにおいて、革新的ソリューションをもたらすことを目標に創立されました。EBM(Electron Beam Melting)技術によるチタン合金のイタリア初の工場でした。AvioPropは間もなくして、バイオメディカルエンジニアリングと航空宇宙産業において、製品とプロセスの革新における重要なスタンダードとなり、自社ユーザーのためにさまざまな革新的金属粉末を開発してきました。このためユーザーは、要求の厳しい航空宇宙と医療の部品メーカーが期待する品質、トレーサビリティーおよび管理要件を実現しながら、スピーディな試作からスピーディな製造へと前進できたのです。
GE Aviationは2013年8月、AvioPropを含むAvioAeroの株式取得を完了しました。AvioAeroは今後、General Electricグループ全体にとって、機械伝動装置と低圧タービンの卓越した開発拠点としての役割を果たしていきます。Avio Aeroはイタリアのトリノに本社があり、株式取得により、機械伝動装置、低圧タービン、燃焼技術およびオートメーション・システムの分野において、GEの参加とノウハウ投入がさらに進むことになります。
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上記CASE STUDYについて
Aerospace & Aeronautics
Software
Magics
Streamics
To automate, control and trace aerospace parts.