お客様についての話
プロトタイプから製品へ: エポック社、Materialise Magicsにより製品のカラーデザイン検証とリードタイム削減を可能に
株式会社エポック社 は日本の総合玩具メーカーで、長年Materialise Magicsをご愛用いただいています。製品開発やコンセプトモデル、パッケージ撮影用のジオラマなど、幅広い用途で3Dプリンターを活用し、アディティブ・マニュファクチャリング(AM)のメリットを享受しています。.
エポック社の主力商品であるドールハウスと人形のコレクション「シルバニアファミリー」は、世界的に認知度が高く、繊細で丁寧なデザインと温かみのある色合いが特徴で、コレクションとしても人気があります。
エポック社は、2013年からモノクロ3DプリンターとMagicsを利用し、主にシルバニアファミリーのプロトタイプの作成や商品化を行っています。3Dプリンターにより、プロトタイプから生産、市場投入までの時間やリードタイムを短縮することが可能になりました。同社は、その継続的な成功に基づき、現在、ストラタシスのフルカラー3Dプリンター2台とSLAマシン1台を所有しています。また、新しい設備に投資してAM機能を拡張し、新施設には3DP専用ルームを設置しました。
エポック社では、プロトタイプだけでなく、展示品やジオラマベース、ブリスターパッケージの試作品、食品サンプルなどにも3Dプリントを活用しています。同社はこの4年間でその幅を広げ、現在では3Dプリンターの稼働率は年間4,000時間から8,700時間と、以前の2倍以上となり、生産効率を上げています。これはすべてMagicsのおかげです。ting at more than double the rate than before — from 4,000 hours to 8,700 hours per year — all thanks to Magics.
“急ぎの時でも、Magicsのおかげで簡単にエラーを特定・修正し、素早く3Dプリントすることができます。Magicsで時間を大幅に節約することが可能になりました。”
— シルバニア本部 技術室 マネージャー 西野 晃一氏
世界を色で満たす: Magicsによるデータ修正時間の短縮
フルカラープリンター導入の動機は、同社の最大のセールスポイントである、シルバニア商品開発に必要とされる特徴的な色域の再現にありました。従来は、モノクロの3Dプリンターで造形した後、技術チームのメンバーが色を混ぜて色付け作業を行っていました。そのため、色が混ざりにくい、以前の色合いが再現できないといった問題や、制作に時間がかかるといった多くの課題がありました。しかし、エポック社は玩具業界でいち早くフルカラープリンターを導入することで(当時は市場に出始めたばかりでした)、こうした社内の課題解決に取り組みました。
このホイップクリームがデコレーションされたバースデーケーキは、エポック社に最適な色のニュアンスを表現しています。白は、オフホワイトから雪のような白まで、ケーキのさまざまな部分に対して微妙な色調整が必要です。 出典:株式会社エポック社h. エポック社は、さまざまな色合いを使ってデザインを行っています。 出典:株式会社エポック社
シルバニア本部 技術室 マネージャー 西野 晃一氏は、3Dプリンターがいかにビジネスに有効であるかを語ってくれました。
「私たちは、2006年から都立産技研でMagicsを使用してきました。すでに長年にわたってMagicsの運用に慣れ親しんでいたため、会社で初めての3Dプリンターと同時にMagicsも導入したことで、スムーズな立ち上げができました」と西野氏。エポック社では、外注先からCADデータを受け取ると、社内でそのファイルをSTL形式に変換し、3Dプリントの準備をします。その後、3Dプリンターで出力し、サポート除去、後加工を行うのが一連のプロセスです。以前、エポック社では、データエラーにより、3Dプリンターがデータを読み取れないという問題に直面していました。そして、Magicsによってこの問題を解決しました。
「Materialise Magics により、外注先からのデータをSTLへ変換することが簡単にできるようになりました。また、Magicsを使うことで、急ぎの場合でも簡単にエラーを発見・修正し、素早く3Dプリントすることができます。時間の大幅な節約に成功しました」と西野氏は語っています。
モノからマルチへ: 色情報を保ったままMagicsでデータ編集、テーマパークの屋外展示品への展開
通常、STLに変換すると色情報が失われるのですが、Magicsではそのようなことにはなりません。Magicsのソフトウェアをバージョンアップすることで、3MF形式の3D CADにも対応、ファイルの色情報などの重要なパラメータを保持したまま、あらゆるデータを修正することが可能になりました。このような汎用性の高さは、チームにとって画期的なことであります。外注した製品だと、シルバニアファミリーブランドの代名詞である微妙な色合いや雰囲気、全般的な品質に影響を及ぼす可能性があります。しかし、顧客が期待する機能や細かい部分を理解しているチームメンバーがMagicsを使用することで、簡単にこれらの品質チェックを行うことができるようになりました。
カラー3Dプリントは相当特殊なアプリケーションです。Magicsのような3Dプリント専用ツールを使うことのメリットは、効率性とデザイン性です。エポック社はMagicsにより、製品の特徴や魅力を、同社のイメージ通りに表現することができるようになりました。例えば、2018年7月にオープンした「シルバニアパーク」では、シルバニアの「自然」、「家族」、「愛」をテーマとした世界を、3Dプリントによる展示品で再現しています。通常、外注した場合、データの編集には半日程度かかります。しかし今では、独自のデザインプロセスのあらゆる部分を社内で実施できるようになりました。そのため、新モデルの造形準備も10分程度で完了し、大幅なスピードアップを実現しています。
それは一種のマジック(Magics) —必要なものを必要なだけ、魅力的なデザインに仕上げる
カラー3Dプリントは相当特殊なアプリケーションです。Magicsのような3Dプリント専用ツールを使うことのメリットは、効率性とデザイン性です。エポック社はMagicsにより、製品の特徴や魅力を、同社のイメージ通りに表現することができるようになりました。例えば、2018年7月にオープンした「シルバニアパーク」では、シルバニアの「自然」、「家族」、「愛」をテーマとした世界を、3Dプリントによる展示品で再現しています。通常、外注した場合、データの編集には半日程度かかります。しかし今では、独自のデザインプロセスのあらゆる部分を社内で実施できるようになりました。そのため、新モデルの造形準備も10分程度で完了し、大幅なスピードアップを実現しています。
「Magicsは空気のようであるのが当たり前なのですが、必要不可欠で、なくてはならないものです。そして、それがなければ、私たちの前に問題が立ちはだかることになるでしょう。Magicsは、私たちの3Dプリント業務になくてはならないものだと思います」と西野氏。長年Magicsを愛用いただいているユーザーとして、今後もエポック社がどのように3DプリントとMagicsを活用されるのか、とても気になるところです。西野氏とエポック社は、これからもこのツールを使うことで、ユニークでイマジネーション豊かな作品を生み出していくことでしょう。
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